練習していて、なかなかうまくいかない日ってありますよね。
あれ?昨日はうまくいったのに、なんか今日は調子がのらないなぁ…なんて日。
音が出にくい、息が続かない、なんだか吹いていて楽しくない…
まぁそんな日は潔く練習をやめるというのも手だと思うんですが、ちょっとしたポイントを意識することで原因を推測できることがあります。
私がよく行っていたのはね、姿勢をチェックするということです。
この方法が正しいかどうかは別として、私にはとても変化がわかりやすかったです。これで音が出しやすくなれば姿勢が悪かった、という判断の材料にはなると思います。
すごく簡単なので、試してみてください!
もくじ
良い姿勢で得られること
サックスやフルートといった管楽器は、息を楽器に吹き込むことで音を鳴らします。
人間の肺の下には横隔膜という筋肉でできたドーム状の膜がありますが、横隔膜が収縮して下に引き下げられると、その分肺が広がってそこに空気が取り込まれます。これが息を吸うということです。
しっかり横隔膜が収縮するとたくさんの息を吸うことができます。その際インナーマッスル(腹筋の一部や骨盤底筋)も一緒に働き、高まった腹圧を維持することで、息の支えができ、しっかり安定した呼気で音を奏でることができます。
これが、姿勢が悪いと、横隔膜の動きが悪くなる、あまり息が吸えない、腹圧が高まらない、安定した音が出ない、など様々なところに影響してしまいます。
良い姿勢だと、その反対ですね。横隔膜の動きが良く、息が楽にたくさん吸えて、腹圧が高まり、安定した音が出る、といったことが期待できると思います。
あ、ここでいう良い姿勢は、息が最も効率的に吸えて、保持できる姿勢ということとして書いてます(本当はもっと別の定義があるかもしれません…)。前かがみすぎても吸いにくいし、後ろに反りすぎても吸いにくいです。
良い姿勢、で調べてみると、“耳と肩と腰椎と〜と〜〜が一直線に並ぶ姿勢”云々、出てきますが、実際練習する時にその姿勢を意識してしまうと、かえっておかしくなってしまいます。
意識しては逆効果だと、経験的に思います。
じゃあどうすればいいんかーい
簡単です!膝で立って楽器を吹くこと
これだけです!しっかりお腹で息を支えることができます。それによって呼吸が安定します。
以下は、私の勝手考察ですので、ホンマでっか!?な感じで流してくださいね(^。^)。
人間が立つ時は、細い2本の足で重たい上半身を支える必要があります。立つという姿勢はただでさえグラグラしやすい姿勢と言えます。そして上半身までに足首・膝関節・股関節などたくさんの関節を経由します。それぞれが角度を持ち相互に作用して姿勢が決まりますが、逆に、少々姿勢が悪くても、膝や足首で調節して立っていられます。だから気がつかないままに悪い姿勢が習慣化してしまうことも多いのだと思います。
これが膝立ちになると、上半身までの距離は短くなり、経由する関節も股関節のみ。床面の状態が体幹にフィードバックされやすく、自然にまっすぐの姿勢になるのだと思います。
そもそもちゃんと大腿骨の上にまっすぐ体幹がのらないと、膝立ちができないし(すごくきつい姿勢になる)、正しい位置に体幹が安定することで大腰筋や腹横筋といったインナーマッスルがしっかり働くことができるのかな。…多分ね^^;
膝立ちで吹くと…
まぁ、そんな理屈はともかく、膝立ちで吹くと、安定したしっかりとした音が出ます!楽に遠くに飛ぶような音が出ます。そして呼吸が楽です。
で、お腹に力が入りやすいです。
最初本当にびっくりしました!こんなに違う?と。私でもこんなに吹けるんだ!と思って嬉しくなった覚えがあります。
でもテナーはね
でもテナーサックスだと、楽器が床についてしまいますね(^◇^;) 特に私は背が小さいから。背が高い人は大丈夫かな。アルトサックスまでは大丈夫だと思います。もちろんフルートも大丈夫。
膝立ちで吹いたあと
膝立ちで吹いて、もし音に変化があった場合ですが、(変化ない場合は別の理由なのだと思います)
しばらく膝立ちで練習した後、立って同じ響きに近づくように練習していました。これが立つとなぜかうまくいかない、ということも起こるんですが、でもいい状態がわかるというのは練習する上で大事だと思うんです。
簡単で、効果がわかりやすいので、調子が悪い時には試してみてくださいね!それで体得していけるといいですよね!